2012年5月3日木曜日

ペリメニ Pelmeni

きょうはペリメニ。
ロシア(пельмени)、ウクライナ(Вареники)、タタール(pilmän)、東ヨーロッパ、中央アジアで食べられる国民食。中国からモンゴルへ、そしてロシアに広がった水ギョウザです。冷凍でも売っていて、メンズの人気メニューだとか。ゴーゴリの小説の中の夕食の場面でも出て来ます。家にあった材料でサクサクーっと作れるのが魅力。

まずは生地作りから。
強力粉に卵と牛乳を溶いたものを少しずつ加えて、一気に捏ねます。
柔らかすぎず、硬すぎず。硬かったら少々水を加えるとよいようですね。

生地が出来たら、30分くらい、休ませます。


その間にフィリング(具材)を作ります。
きょうは新タマネギ、かぶの葉、ニンニクと…

…家にあったラム肉をミンスして使用。
塩、胡椒、ナツメグを加えて合わせます。味を馴染ませるために、少々放置。

その間にロシア料理に欠かせないアレを作ります。
サワークリーム。なんと、簡単に出来てしまうんですね〜。濃度の出来るだけ高い生クリームに、レモン汁を加え、根気よく混ぜるだけ。私は酸っぱいのが好きなので、1個分のレモン汁を加えて作ります。

その間にあの人にもう一回登場してもらいます。
生地。
細く伸ばして、ある程度の大きさにカットして、丸めて伸ばしたものがコレ。形が多少イビツでも大丈夫、大丈夫。

これに具材を乗せて、まわりに水で溶いた小麦粉をつけ、ギョウザのように半分に封をして、


その後、端と端をキュッとくっつけます。ラビオリと同じ形。口が上になっているから、中の汁が出ることがない!効率的な包み方!
たくさん並べると、かわいい。
なんか、生き物っぽい。なんかのキャラクターっぽい。

庭で採れたローレルの葉を入れて沸騰させたお湯でペリメニを茹でます。
ポイントは入れた瞬間。茹でたい数をササーッと素早く入れ、鍋の底にペリメニがくっ付かないように、スプーンでゆっくりかき混ぜます。

だいたい、2分くらいで表面にペリメニが浮いて来ます。ここからは放置しても大丈夫。中の具材に火が通るまで煮るので、だいたい10分くらい。

出来上がってくると、真ん中がプクーッと膨らんできます。そろそろかも。


出来上がり〜。
溶かしバター、刻んだディル、自家製サワークリームをのっけて食べます。
夫にとってペリメニの香りはロシアから中央アジアへの旅をした時の「すごく懐かしい匂い」だそうです。

中身はこんな感じ。
サワークリームの酸味、ラムとかにんにく、ディルの風味の全てが混ざって何とも言えない幸せな味〜。シンプルだけど、なんとなく贅沢。モチモチモチーッとして、食べごたえある。スープに入れてもよし、揚げてもよし。多く作り過ぎたら冷凍保存も可能。

こういう、ちょっと寒くて、雨が振っている、どこにも出掛けたくない日にはピッタリ。

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